ハワイスクープ

王族のお墓の写真が欲しい/Royal Mausoleum

泉ちゃん「ロイヤルモザリウムのステンドグラスの写真が見たいです。
教材で使いたいんですけど、アップで出てこないんです」

え?
最初はなんのことかわかりませんでした。
ロイヤルモザリウムというのは、ダウンタウンの山手にある王族の墓地です。

royalm_map


上記地図では、ロイヤルモーソリウムと記されていますが、
この記事内では、
一般的に使われているロイヤルモザリウムとさせていただきます。

ここはアメリカ合衆国ではなくハワイ州に管理されているという場所で、
星条旗を一緒に掲げず、ハワイの州旗だけを掲げることが許されています。

ハワイの州旗、それはかつてハワイ王国の国旗だった旗。

ロイヤルモザリウムは、米議会からの条例によって、
ハワイ王族の埋葬以外の目的で使われることがないよう守られています。

泉ちゃんの調査依頼は、
そのロイヤルモザリウムにあるステンドグラスの写真がほしい、
というもの。

泉ちゃんはフラの先生をやってるんですけど、
その教材で使いたいそうです。

そんな写真探せばあるんちゃうか?と思って、
インターネットを使っていろいろ探してみたんですけど、
見つけることができませんでした。

しょうがない。

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ロイヤルモザリウムへは、4番バスしか行きません。
4番バスに乗り換えるために、
チャイナタウンの Bethel St まで行きました。

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4番バスはワイキキからは走っていませんが、
けっこう使われている路線のようで、満席でした。

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が、街を抜けると4番バスは墓地エリアの中へ入っていきます。
このあたりになると車内はガラガラになりました。

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Royal Mausoleum
ロイヤルモザリウム(聖地マウナ・アラ)

王族の墓地です。
ここに眠っていないハワイ王国の王様は、
初代カメハメハ大王と6代ルナリロ王だけです。

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古代のハワイでは、
遺体が食べられたりしないように王様の遺体を隠しました。

(ハワイアンに殺されたキャプテンクックも、
 最後は内臓の一部しか残ってなかったと言われています)

(食べられたりしないように、ではなく、
 呪いをかけられたりしないように、とも言われています)

初代カメハメハ大王が亡くなったころは、
まだ西洋人の影響がそこまで強くありませんでした。
なので、古代のしきたりどおり、
カメハメハ大王の遺体は隠されたと言われています。

6代ルナリロ王は、
国の運営ほかいろんなことを西洋化しようとしていた王様です。
ロイヤル・モザリウムに眠りたくなかったというのは、
そういうことも関係しているのかもしれません。

いいかおり「ルナリロ王は、
母親のKekāuluohiさんが王家の家系図から外されたことで、
カメハメハ一族と確執があったんだって。
だから、母親のKekāuluohiさんを
ロイヤル・モザリウムに埋葬することを許可せず、
また、自分も拒否したらしいよ。
身内の、しかも一番大事なお母さんのことだから……深い確執だったんだね。
かつ、ルナリロ王はとっても人民思いの王様で、王家のお墓で眠るより、
人民により近い場所にあるカワイアハオ教会に葬られたい、
という遺言を残したそうです」

へえ。

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さて、ロイヤルモザリウムのステンドグラスです。
あの小さな丸いガラス窓のことでしょうか。

4方向にあります。
とにかく撮りましょう。

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ステンドグラスというにはあまりにもシンプルですが、
色がついたガラスであることは確かです。

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これらはステンドグラスと呼べるものなのかどうか疑問ではありましたが、
とにかく泉ちゃんに送ってみました。

後から泉ちゃんからお礼のメールが届きました。

泉ちゃん「ばっちりです。確認できました。ありがとうございました。
ガラスが紫色をしているでしょ」

紫?

泉ちゃん「ハワイでは赤と黄色が高貴な色とされていますが、
この紫はハワイ王国の王族を現しているんだそうです」

おお、そうなんですか! 知らなかった!

泉ちゃん「それから、これは花なんだそうです。
回りは花弁で、ハワイ8島を現してます」

だから8つあるんですね。
めっちゃ勉強になりました。ありがとうございました。

と、あとからいいかおりが教えてくれました。

いいかおり「実はここはハワイ州の管理下でもないそうです。
ハワイの中で唯一、ハワイ王国が残る場所。
ハワイ王朝最後の君主リリウオカラニ女王と、ジョージ・ウィルコックス…」

それ誰でしたっけ?

いいかおり「当時の有力な欧米人政治家であり事業家です。
その2人が協力し合って、1900年にハワイ基本法が出来た際、
この場所を公有財産の登録から外したのだとか。
しかもこの2人、決して仲がいいわけではなかったというから面白い。
ジョージ・ウィルコックスはハワイにやってきた宣教師夫妻の息子で、
ハワイ生まれハワイ育ち。
ハワイ経済や産業の発展に大いに力を尽くした人物。
おそらく、ハワイのこと、ハワイ王国のよすがを残すことの重要性を、
よ~く理解していたんでしょうね」

ハワイ基本法というのは事実上のアメリカによるハワイ併合ですよね?
ハワイがアメリカになったのが、1900年

いいかおり「で、ハワイ州の管理下であれば、国旗が上です。
州旗はその下に掲げなくてはいけませんが、
ロイヤルモザリウムは州旗だけを掲げてもいい場所なんです」

ハワイ王国の国旗ですね。
なるほど!
これまた勉強になりました。

ロイヤルモザリウムの中がどうなっているのかについては、
こちらの記事をご覧ください▼
Royal Mausoleum/ロイヤルモザリウムの中はどうなってるの?

  

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