前回は、キリスト教がハワイへやってきたところまで書きました。
つづきです。
ハワイ昔話02にも書いていますが、
キリスト教がやってくるまで、古代ハワイは伝統の宗教に覆われていました。
そこにキリスト教がやってきました。
時々、オアフ島のカワイアハオ教会が、
「ハワイで初めての教会」と紹介されていることがありますが、
それは間違いです。
左/ハワイ島/1820年/モクアイカウア教会/建てられたのは1836年
右/オアフ島/1836年/カワイアハオ教会/建てられたのは1842年
カメハメハの故郷であるハワイ島に上陸したのです。
なんだかドラマチックです。
カワイアハオ教会といえば、
けっこういろんな人が結婚式をあげているのでご存知の方も多いと思います。
サンゴで造られているそうで、その写真を撮りに来る人もいらっしゃいます。
※
この写真は後ろに高層コンドミニアムが出来る前に撮影したものです。
現在は高層コンドミニアムが背景に入ってしまうので、
空をバックにカワイアハオ教会を撮影するのは難しくなっています。
意外と知られていなかったりするのですが、
カワイアハオ教会のすぐ後ろにハワイアン・ミッション・ハウスという建物があります。
ここで、オアフ島に上陸した宣教師たちの動きや生活を知ることができます。
・ハワイアン・ミッション・ハウス
宣教師たちがやってきたのは、カメハメハ2世になったばかりの時でした。
カメハメハ2世が22歳の頃です。
ちなみに……
カメハメハ2世は27歳で亡くなっています。
※
上の8人はハワイ王国の王様やった人たち。
かっこ内に書いてあるのが王様やった期間、右が亡くなった年です。
そんなに若い王様がハワイ王国を仕切っていたのか、というと違います。
日本では、将軍亡き後、女性が政治を仕切っていた話がありますが……
(例えば鎌倉時代/源頼朝亡きあとの北条政子とか)
ハワイでは、カメハメハ1世の奥さんやった、カアフマヌが政府を仕切りました。
・上の絵は、Queen Ka‘ahumanu からお借りしています。
カアフマヌは、キリスト教を受け入れ、ハワイ土着の宗教を廃止します。
※
キリスト教は他の宗教を受け入れないため。
そして……
なんと、カメハメハ1世の死後、カウアイ島の王、カウムアリイと結婚します。
政略結婚ってやつですね。
カアフマヌはカメハメハ1世の奥さんやったんですけど、
正妻ではなかったと紹介されています。
正妻はケオプオラニという女性▲
カメハメハ2世とカメハメハ3世を生んだのは彼女です。
一夫多妻制やったんですね。
・上の絵は、Find a Grave からお借りしています。
彼女はカメハメハより位が上やったそうです。
で、いつもカメハメハは彼女の前でひれ伏していたと。
ううむ、ようわからん夫婦関係。
2人はマウイ島の出身です。
キリスト教は一夫多妻なんて受け入れませんから、
カメハメハ2世以降は奥さまは1人です。
ここで忘れてはいけないことがあります。
この時代、世界はイギリスとフランスが世界を取り合っていました。
フランスが征していたエリアはこんな感じ▼
2つの国は、宗教と一緒に世界を回っていました。
イギリス=プロテスタント(キリスト教)
フランス=カソリック(キリスト教)
・上の絵は、Wikipedia からお借りしています。
で、ハワイに上陸したキリスト教はプロテスタントやったんですが……
・上の絵は、Wikipedia からお借りしています。
なんと彼らはアメリカからやってきたのでした。
ちなみに、日本へアメリカ人(黒船)がやってきたのは1854年、
ハワイよりももう少し後のことです。
・上の絵は、Wikipedia からお借りしています。
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