ハワイスクープ


重要なお知らせ
【2021年12月3日】
諸事情により一時休載いたします。

セント・アンドリュース大聖堂にサーファーのキリストがいる?

サーファーこぎし「セントアンドリュースという教会に、サーフィンをしているキリストがいると聞きました。ほんとうかどうか調べてきてください」
なんと! へなしゅんはそんな話を聞いたことがありません。本当なら知っておかねば!

セントアンドリュースという教会は、ダウンタウンにあります。オフィス街から Beretania St を挟んで山側。

この看板には「セントアンドリュー」と表示してありますが、「セントアンドリュース」と言われることのほうが多いです。それについては後ほど。

外観はそんなに派手ではありませんが、正面の黒い部分は全部ステンドグラスです。

※ステンドグラス/着色ガラスの小片を結合し、絵や模様を表現したもの。

中はめっちゃくちゃ広くて座席はなんと18列も並んでいます。ちなみに、ここはプロテスタントの教会。信者でなくても入ることができるため、観光客の結婚式に使われたりしています。

さてさて、この中にサーフィンしているキリストがいる、ということなのですが…

どうやら、あのステンドグラスの中のようです。

この教会での結婚式の責任者、Masayo さんにお話をお伺いすることができました。

クチュールナオコ・ハワイのマネージャーさんです。ハワイにはもう30年ですって。ベテランですやん。日本はどちらのご出身ですか?
Masayo「兵庫です」
関西ですやん!

と、ちょっと盛り上がってしまいましたが、そんなことよりも、このステンドグラスについて書きます。いろいろ教えてくださいまし。
Masayo「じゃあ、簡単にご説明しましょう」

Masayo「このステンドグラスは、大きく3つに分けられています。真ん中がキリスト。左がキリストの生涯。右がキリスト教が伝わっていく様子が描かれています」
おお、ストーリーになってたんですか。で、質問をいただいたんです。キリストがサーフィンをしていると。
Masayo「ああ、あれですね」
と、Masayoさんが一番上を示してくださいました。

おお! サーフィンしている!
Masayo「違うんです」
え?
Masayo「あれは、天に登って行かれる様子を表しているんです」
ご昇天というか、なんというか、ですね。サーフィンではなかったんですね。まあ、当たり前か。

Masayo「この右の下にも見ておくべきものがあります」

Masayo「カメハメハ4世のご夫妻と、智天使、聖なる場所の守護者が描かれています」
亡くなられたカメハメハ4世の息子、アルバート王子のことですね。

カメハメハ4世とアルバート王子の話についてはこちらをご覧ください▼
ハワイ昔話08/カメハメハ4世

Masayo「そうそう、この下には、ハワイ諸島も描かれているんですよ」
え?

ほんまや!

なんか他にも知っておくべきことありますか?
Masayo「知っておくべきかどうかわかりませんが….」

Masayo「表のドアの上のところに、十二使徒のうち6人が描かれています」
どうして6人なんですか?
Masayo「まだ途中みたいですね」
え? これ、まだ完成してないんですか?
Masayo「このステンドグラスもそんなに古くはありません」
え?
Masayo「50年くらいしか経っていないんです」
なんと!
Masayo「最初は木の扉だったみたいですよ」

もうひとつ、教えていただきたいことがあるんです。あの、この教会は「セントアンドリュース」と言われることが多いと思うんですけど、看板には「セントアンドリュー」と表されているじゃないですか。日本のウエディング雑誌が間違っているんですか?

こっちに「セントアンドリュース」と書かれたものもあったから、「of」がついてたら「’s」は消されてるのかな、と思ったんですが….

こっちは、「of」もついてるのに「s」もあったりして、でもって「’」も無くなってて、もう訳がわかりません。こうなったら「アンドリュース」ってのが名前なのかな?と思えますよね。
Masayo「これね、方言というか、言い方の違いがいっぱいあるみたいで、あんまり深く考えなくていいです。なので、わたくしたちはセントアンドリュースと呼んでます」
そうなんすね。ありがとうございました。

<取材日:2019年10月15日>

The Cathedral of St. Andrew
セント・アンドリュース大聖堂
  • 住所229 Queen Emma Square, Honolulu, HI 96813
  • 電話番号(808) 524-2822

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