勝手に命名「新型コロナウイルス(COVID-19)に打ち勝って」シリーズ。ハワイの状況が少し変わってきていて、いろんなお店が営業し始めています。で、今回はワイキキについて書いてみます。そもそもワイキキとは何か?
ワイキキは、オアフ島の南部にある観光地で、アラワイ運河と呼ばれる大きな水路で隔離されている一画です。
※上の写真では左がワイキキ
アラワイ運河は、英語名 Ala Wai Canal
運河というから、何かを運ぶためのものか?と思いきや、ここを通るのはカヌーぐらい。なんで運河なんや?と思いますが、実はこれ、Canalという英語を訳したらこうなってしまっただけです。英語では人工水路のことも、Canalと言います。
では、なぜ、この場所にこんな水路を造る必要があったのか?
カメハメハスクールが持っている昔のオアフ島の地図です▼
ちなみに、大昔、ハワイの土地はアフプアアと言うエリアで区切られていていました。そして、現在ワイキキがあるあたりは、マノアと名付けられたアフプアアの一部でした。マノアといえば、現在山側のエリアを指す地名になっていますが、かつてはワイキキもマノアやったんですね。
※アフプアアについて、もっと詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください▼
ハワイ王国が出来て、このマノアの海岸あたりは、王家の避暑地となりました。その頃の地図には、ワイキキと書かれていますが、まだアラワイ運河はありません。
Ala Wai Centennialというサイトに興味深いデータが記されていました▼
アラワイ運河が出来るまで、この辺りは小川がいっぱい流れていたんですね。
アラワイ運河が完成したのは1928年です。ちなみに、
・1901年 モアナホテル(現モアナサーフライダー)
・1917年 ハレクラ二
・1927年 ロイヤルハワイアン
この3つのホテルが出来た頃は、まだアラワイ運河はなかったのです。どうしてこんな運河が造られたのか?
Photo from “Honolulu Then and Now” by Facebook
調べて驚きました。昔のワイキキ周辺にはタロイモ畑がいっぱいありました。ちょっとした湿地帯で、蚊がたくさんいたそうです。ステキなリゾートに、蚊はとても邪魔者です。そこで運河を造り、ワイキキというリゾート地から蚊を排除することになりました。なんという、ほんまかいな、の話!
Photo from “Honolulu Then and Now” by Facebook
そして、その後、ワイキキは、人気のリゾート地としてガンガン発展していくことになります。今はカヌーしか見かけませんが、アラワイ運河は、一時期、ボート遊びが出来る観光地やったそうです。
歴史を知ると、風景から感じるものもすんごく増えます。次のハワイ旅行のためにいろいろ学習しておきましょう! いろんなことを知ると、得るものいっぱい、楽しい旅になります。
<編集日:2020年7月4日>
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