どうもどうも、へなしゅんです。勝手にハワイ食文化レポ2回目です。今回は、ハワイといえばお馴染みの「ロコモコ」について。ハワイ好きなみなさんには説明不要かもしれませんが、ロコモコというのはハワイのローカルフードです。ご飯の上に、
・ハンバーグ
・目玉焼き
が乗っかっていて、その上に
・グレービーソース
がかかっている食べ物です。
※上の写真はハワイ島Lava Rock Cafeのロコモコです。
※以下に登場する写真には全ていつ撮った写真か日付を入れてます。
※現在営業中のお店ばかりです。
最近はグレービーソースの上に目玉焼きが乗っかっていたり、マカロニサラダがついてたりするものもありますが、とにかく原則として、
・ご飯
・ハンバーグ
・目玉焼き
・グレービーソース
の4つが揃っていないといけません。
※上の写真はオアフ島Meg’s Drive Inのロコモコです。
ハワイへ初めて来られた方に時々「グレービーソースって何ですか?」と言われることがあります。日本にいてもご存知の方はいらっしゃるみたいですが、へなしゅんもハワイへ上陸するまでグレービーソースのことは知りませんでした。
グレービーソースは、ひと言で表すなら「肉汁ソース」です。肉をローストしたり炒めたりした時に出た肉汁に、調味料を加えて作ります。サカナ文化の日本では生まれていなくて当然かもしれません。
さてさて、このグレービーソースはお店によって味がまったく違います。なので、初めて食った店のグレービーソースが不味いと、もう要らねーとなってしまいます。でもって、へなしゅんがここは美味いと思うお店でも、肉汁そのものに抵抗がある方は「グレービーソースは好きじゃない」とおっしゃることがあります。まあ、それはしょうがない。
ちなみに、WEBサイトで「gravy sauce」と検索するとアメリカの写真が、「グレービーソース」と検索すると日本の写真が並びます。色がまったく違います。ハワイで見かけるグレービーソースは上の写真のようなものが多いです。
へなしゅんが初めてロコモコを食べたのは、カパフル通りにあるレインボードライブインでした。2000年のことです。なんだかカレー味のようなグレービーソースで、ハンバーグも肉が詰まった薄いタイプであんまり美味しいとは思えませんでした。
それ以降、いろんなお店でロコモコを食べましたが、へなしゅんは別に好きにはなれませんでした。基本はビーフシチューかな。あ、ビーフシチューについてもいつか書かせていただきますね。
へなしゅんは2005年3月に「行くべしハワイ島見るべしハワイ島」という本を出しています。この際にロコモコ発祥のお店と言われているCafe100を取材しました。
Cafe100という名前のお店です。100って何やねん。めっちゃ安直な命名やなあ、と思っていたのですが、後からこのCafe100のオーナーが日系人部隊の出身であることを知ります。
※日系人部隊/日米開戦で、アメリカ在住の日本人&日系人が差別を受ける中、日系アメリカ人二世たちは「自分たちはアメリカ人だ!」と志願してヨーロッパ戦線へ向かいます。とんでもない死傷率で大活躍し、日系人の印象を大きく変えました。その時最初に作られたのが100大隊。後から組まれたのが442連隊です。
Cafe100のオーナーは、100大隊の隊員やったのです。感動しながら訪問したのですが…
ロコモコはロコモコです。でもって、ここのグレービーソースは肉汁っぽすぎてそんなに好きになれませんでした。申し訳ございません。
ちなみに1
Cafe100は昔、もっと海に近い場所にあったそうです。ヒロといえば、2回津波に襲われている町です。Cafe100も被災しています(上の写真にCafe100が写っています)
ちなみに2
ロコモコ発祥のお店については諸説ありますが、本当は「リンカーン・グリル」というお店が最初みたいです。箇条書きすると….
・できたのは1940年代後半
・いつもやってくる少年に25セントで何か作ってよとお願いされ
・ご飯、ハンバーグ、目玉焼き、グレービーソースをぶっかけて出したのが始まり
詳しく書いてあるWEBサイトがあります▼
・ロコモコ誕生秘話
※古いお店なんかでロコモコをオーダーすると、中華どんぶりみたいな入れ物に盛り付けられて出てくることがあります。これは中華どんぶりではなくサイミンボウルやったんです。初めて出されたロコモコがサイミンボウルに入れて出されたから。なるほど。現在、そういう入れ物でロコモコを出してるお店が、その歴史を知ってるのか知らんのかは分からんけど。
さてさて、ロコモコに気持ちが入らないへなしゅんでしたが、日本からいらっしゃったお客さまのご案内なんかをさせていただいてると、「ロコモコが美味しいお店教えてください!」なんて言われてしまいます。へなしゅんは正直なので、そんなものよりこちらを、とか違うメニューをおすすめしちゃったりしていたのですが…
2005年ぐらいやったと思います。ある時、ローカルが知らないものを食べているのを見つけてしまいます。ロコモコなのに、一番下がご飯じゃなくてフライドライスなのです。
・フライドライス
・ハンバーグ
・目玉焼き
・グレービーソース
なんと! ご飯をフライドライスにチェンジしているのです。へなしゅんは激しく感動してしまいました。そういうことができるのか!
ちなみに、朝、フライドライスを出しているお店は、このチェンジができたりします。チェンジすると追加料金がかかったりしますが、その金額は店によって全然違っていて、無料のところもあります。それ以降、へなしゅんはフライドライスにチェンジできるならロコモコを食べるようになりました。
※上の写真はオアフ島Pancakes & Waffles B.L.D.のロコモコです。
最後に、ひと味違うロコモコのお店を2つつけておきます。
ヘブンリー・アイランド・ライフスタイル
ワイキキのど真ん中、Seaside Ave沿いにあるお店です。何食っても美味しいけど、まずはここのロコモコを食べておきましょう。
・なべとヘブンリー Heavenly
あ、そうそう、これ、日本でも食べることができます▼
・こんなご時世、日本でハワイを! 代官山のヘブンリーへ行ってきた。
ディーン&デルーカ
え? これのどこがロコモコなんや!と思ってしまいますが、かなり美味しいのでへなしゅんは「素晴らしいロコモコ!」と素直に思っています。ちなみに、ハンバーグではなく、めっちゃ柔らかくなるまで煮込んだ肉の塊が乗っかっています。ほんまに美味い。ちょっと高いので、めったに行けませんが、ロコモコも進化しとんやなあ、と思えますよ。
・リッツカールトンの「ディーン&デルーカ」(2019年10月の記事)
<編集日:日本時間2021年10月28日>
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